大量の空気を静かに、また熱の損失を少なく循環させるためには、空調ダクトを設けます。
従来の空調ダクトは、主に鉄板の周囲もしくは内部に断熱・吸音材が施された製品が用いられてきました。しかし、東日本大震災ではこのような換気ダクトや吊り天井などの「非構造部材」の落下による被害が多く発生し、より安全なソリューションが求められています。
軽量な断熱・吸音材のグラスウールボードにより成形されたマイクロダクト


優れた断熱・吸音材であるグラスウールのボードにより成形されたマイクロダクトは、空気の温度を大きく変化させること無く、静かに換気口まで運びます。
またグラスウールボードは1㎡あたりわずか約1.8kgと鉄板と異なり非常に軽量です。
この軽量性により、万一の落下時でも人命保護に貢献すると同時に、避難経路の確保を容易にするなどの2次災害を未然に防ぐ効果も期待できます。
また、サーバーシステムの保全、オフィス機器の保護などBCP(事業継続計画)対策の観点から見ても非常に有効なソリューションになっています。
一つの工程で空調ダクトが完成するため、コストと工期の短縮が可能。
また現場加工ができるため、改修工事にも最適です。
さらに鉄板ダクトに比べて軽量のため、施工者への身体的負担を 減らすことが可能です。

公共建築工事の標準仕様にもなっており、安全で、確かな性能を発揮することが認められています。
マイクロダクトは、「公共建築工事標準仕様書のグラスウールダクト製ボックス」の適合品となっています。
また、「JIS A 4009(空気調和及び換気設備用ダクトの構成部材)」の規格品にもなっており、多くの建築物で使用することが可能です。
マイクロダクトの施工のポイント
グラスウールダクトを施工する際には、「正しい知識」「確かな加工技術」「気密性の確保」などのノウハウが必要になります。
正しい知識と施工によって、初めてマイクロダクトの性能が発揮されます。
マグ・イゾベールではグラスウールダクトの更なる普及の為、グラスウールダクト工業会の活動を支援しております。
工業会によって「グラスウールダクト工業会認定技能士」として認められた企業や、職人による施工を推奨しています。
詳しくは、グラスウールダクト工業会のホームページをご覧ください。